最近、テレビやラジオなどで、過払金請求についての弁護士事務所の宣伝を目や耳にすることがやたら多くなってきました。
それについて、思うことを書きます。
この記事を読んで分かること
・過払金は、得をしたわけではなく、元々払い過ぎたお金が返ってくるだけ
・ローンで買ってはいけない理由
・家だけは、ローンで買った方がいい理由
この記事を書いた人
5人の息子を育てながら、中学校の数学の教員を30年間続けました。
退職後、2023年3月に64歳で、ブログを始めようと思いたち、4月10日から公開し始めました。
学生時代は、ピアノ、バイオリン、お琴など音楽系の習い事をしていましたが、現在は、40代から始めた社交ダンス、退職してから始めたヨガなど、身体を動かすことにハマっています。夫と2人暮らし。
母と義母が健在で、時々介護のようなことをしています。
ローンで買ってはいけない
宣伝の中で、
「子供の結婚式のために、お金を借りました」
と言っています。
これは、2つの間違いを犯していると思います。
まず、子供の結婚式の費用は、親が借金してまで、払うものではないということです。
もう一つは、借金しなければならないほど、お金がないのなら、結婚式を挙げるべきではないということです。
車でも何でも、借金して買うのは、おかしいと思います。
お金を貯めてから買うべきだと思うのです。
貯めてから買えば、100万円の車は100万円ですが、ローンで買えば、利率や、返済期間によりますが、例えば、200万円で買うことになります。
どうしても車が必要だから、仕方ないやんか。
と思う人もいるでしょう。
いえいえ。もし、今10万円しかなくて、どうしても車が必要なら、10万円の車を買えばいいのです。
我が家は、そうしてきました。
初期の頃は、新車なんか買えず、ボロボロの中古車を買って、乗っていました。
どのくらいボロボロかというと、天井が剥がれてくるぐらいです。
身分相応ということです。
お金がないのに、借金して買うと、先ほど述べたように、本当の値段より高い値段で買うことになります。
なんでもかでも、借金していると、普通より高い値段で買うわけですから、余計にお金がなくなるということになります。
身分不相応な生活は、身の破滅です。
ローンで買っていいもの
私は、ローンで買っていいものは、家🏠 だけだと思います。
逆に、家は、ローンで買うべきだと思います。
家は、高額なものですから、家が買えるほどお金を貯めようとすれば、大変な年月がかかります。
貯まった頃には、子供は、巣立ってしまうかもしれません。
それよりも、新しい家で、広い家で家族で楽しい時間を過ごした方が得だからです。
それにもう一つ。
家を買うお金を貯めている間にも、家には住まなければいけないということです。
つまり、家賃を払わなければいけないわけです。すると、家賃を払いながら、お金を貯めるということになります。
それよりか、ローンで家を買って、家賃代わりにローンを払えば、一石二鳥なわけです。
実際、家賃程度のローンで買える家があります。
私たちは、貧しかったので、780万円の築30年以上の2戸1(隣とくっついている)の家を買いました。
その時の、月々の返済額は、正確には覚えていませんが、4万円以下だったと思います。
それまでに払っていた家賃より安かったのです。
そして、数年後、その家を830万円で売って、今の家を買いました。
なぜ、買った値段より高く売れたかというと、駅から徒歩5分という立地と、30万円かけて、トイレの水洗工事をしたからです。
この工事は、しなければならないと定められていたため、そのお金は市から無利子で貸してもらえました。
というわけで、駅からは、徒歩30分ほどになりましたが、初めよりは、広い1戸建てに住むことができるようになりました。
ちなみに、売った家は、隣の人が買って2戸1を切り離して、1戸建を2つにして、お嫁に行った娘さんが住むことになったと聞きました。
今の家に引っ越した時、私は29歳で、まだ長男と、次男の2人だけしかいませんでした。
まさか、その後、あと3人も増えるとは思ってもみませんでした。
そして、その家がもう築30年以上経ってしまいました。
過払金を返してもらうのは得か?
そりゃあ、返してもらえないより、返してもらう方が、得でしょう。
でも、ちょっと待ってください。
そもそも、なぜ、5万円程度を何年間か借りただけで、100万円も返ってくるのですか?
つまり、それだけ利息を払っていたということなのです。
返ってくるのが、100万円なら、さらにたくさんの利息を払っていたわけです。
例えば、200万円とか300万円とか。
おかしくないですか?たった5万円のために、何百万円も払っているなんて。
その100万円は、得をしたお金じゃないんです。
元々、あなたのお金なんです。
多く払い過ぎたから、返してもらうだけで、得でもなんでもないのです。
あの宣伝を聞くたびに、私は、心の中でこのように思い、複雑な気持ちになります。
やはり、お父さんが、毎晩、高利貸し教育をしてくれていたのは、正しかったと思います。
テストで、採点ミスがあって、3点増えたとかいう時、生徒は喜びます。
でもそれは、おかしい。
増えたんじゃなくて、元々その点数だったのが、間違えて少なく付けられていたのが、元に戻っただけなんです。
それと同じで、過払金も、お金が増えたのじゃなくて、元々多く取られ過ぎていたお金が返されただけなんです。
まとめ
物を買うときには、お金が貯まってから買う。
お金がないなら、買わない。
身分相応の生活をする。
けれども、家だけは例外で、買うなら、ローンで買う。
その方が、家賃を払う感覚で、家が手に入る。
ということです。
ちなみに、繰上げ返済をすると利息を減らすことができますが、これも注意が必要です。
ある人が、言っていました。
ローンが嫌で、一生懸命にお金を貯めて、繰上げ返済をしたそうです。
そこも子供が5、6人いたのですが、家のローンがなくなった代わりに、教育ローンを借りる羽目になったそうです。
すると、家のローンより教育ローンの利息の方が、高かったそうなんです。
「家のローンを借りたままにして、貯まったお金で教育費を払えばよかった」
と、嘆いておられた姿が思い出されます。
追記
最近、ティックトックか何かで、お金を借りてそれによってタダで車が手に入るとかいうことを言っている人がいました。
頭のいい人は、そんな方法があることを知っているのですね。でも、意味がわからずに下手をするとそれこそ身の破滅になるので、やるならしっかりと経済の勉強をすることでしょうね。
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