こんにちは
ありりんです。
私は、教員をしながら、5人の息子を育てました。
今では、全員結婚をし、11人の孫もいます。
自分で言うのもなんですが、5人とも自慢の息子です。
もちろん私一人で育てたわけではなく、夫と協力して子育てをしました。
それに、両親、夫の両親、保育所や学校の先生方、学童保育の指導員の先生方、子供の友達のお母さん方や近所の方、その他、私が知らない所でもいろんな方々に育てて頂いたのだと思います。
昨今、
親が子供を殺した、子供が親を殺した
結婚したいのに、結婚できない
家にずっと引きこもっている
そんな話をよく目や耳にします。
そういう残念なことにならないためには、親の子育てに対する考え方が重要なのではないかと考えます。
私の、失敗も含めてた子育ての経験を書くことで、少しでも、子育てに悩んでいる方のお役に立てれば嬉しいです。
今回は、「忘れ物を届けること」について書きました。
この記事を読んで分かること
・子育ての最終目標
・なぜ忘れ物を届けてはいけないのか
・子育ての考え方
この記事を書いた人
5人の息子を育てながら、中学校の数学の教員を30年間続けました。
退職後、2023年3月に64歳で、ブログを始めようと思いたち、4月10日から公開し始めました。
学生時代は、ピアノ、バイオリン、お琴など音楽系の習い事をしていましたが、現在は、40代から始めた社交ダンス、退職してから始めたヨガなど、身体を動かすことにハマっています。夫と2人暮らし。
母と義母が健在で、時々介護のようなことをしています。
子育ての最終目標
親は、子供が可愛いくてたまりません。
幸せになって欲しいと願っています。
でも、目の前の子供の幸せを考えるだけでは、上手くいかないことが多いのです。
目標のためには、心を鬼にしなければいけないことがあります。
子育ての最終目標は、「自立」です。
それを見失わないようにしなければ、子供に振り回されてしまいます。
例えば、山に登るとき、道はいろいろあるでしょう。
楽な道もあれば、険しい道もあります。
遠回りをするかも知れません。
でも、頂上を目指してさえいれば、いつかは頂上にたどり着くでしょう。
けれども、頂上という目標がなくて、分かれ道に来るたびに、どちらがいいかその都度判断していたら、山の中で迷ってしまいます。
そして、自分が思ってもいないところにたどり着いてしまうのではないでしょうか。
子育てもそれと同じだと思います。
最終目標が「自立」であると思って子育てをしていくのと、何かあるたびに子供に良かれと思って判断していくのとでは、結果がまるで違ってしまうと思います。
難しいのは、子育ては、結果が出るまでに何年も何十年もかかることです。
ですから、その時、その時、最善だと思ってやっているはずですが、何年も経ってから、「あの時こうしたから、今こうなっているのだ」ということが分かるのです。
そうなってから、修正しようと思っても、遅くはないかもしれませんが、難しいのです。
私の子育ての話をすると、私と同年代の方は、
「もっと早く知りたかった!」
とおっしゃいます。
今、子育て中の方は、
「他の人にも教えてあげたい」
と言ってくださいます。
「本を出して欲しい」
という方までおられました。
なので、こうして文章にすることにしました。
忘れ物は届けてはいけない
絶対に忘れ物はするな
私は、働いていたので、子供達には、
「絶対に忘れ物はするな」
と言っておりました。
もちろん、絶対に忘れ物をしないなんて無理だということは、私も分かっていて言っていました。
言っている私も、めちゃくちゃ忘れ物をする人間ですから。
でも、子供が忘れ物をしても、私は働いているので、実際、届けられないのです。
それと、忘れ物をした時の対処法を学ぶことも大事だからです。
自分のものは自分で準備をする
もちろん、子供達は小さい頃から、何もかも自分のものは自分で準備をしていました。
忘れ物をして困ったこともきっとあったでしょう。
でも、そういう経験を繰り返して、だんだん忘れ物をしなくなっていったのだと思います。
学校の準備は、小学校1年生の最初だけは、やり方を教えて手伝いました。
教科書とノートはセットにしておくこととか、背表紙が見えるようにして、分かりやすくしておくことなどを教えたと思います。
が、それ以降は手伝ったことがありません。
キャンプや修学旅行の準備なども、一度も手伝ったことがありません。
けれども、忘れ物をして困ったという話を聞いたことがありません。
忘れ物をした時の対処法も、学んでいったのでしょう。
弁当を忘れた四男
四男が中2のキャンプの時のことです。
その時、私は修学旅行の引率で家にいないため、息子たちを実家に預けていました。
母は、もちろんお弁当を作ってくれたのですが、四男はそれを忘れていってしまったのです。
困っただろうなと思ったのですが、四男は平然と帰ってきました。
周りの友達が、分けてくれたので、ちっとも困らなかったそうです。
そういうことも、勉強になりますよね。
困っている友達がいたら、助けるとか、助けてもらったから、今度は自分も助けようとか。
あの時、お弁当を忘れて、みんなに分けてもらったよなと、思い出にもなります。
忘れ物を届けてもらったら子供はどう思うのか
それを、先生に叱られたらかわいそうだからとか、困るだろうからとか言って、届けている方がいらっしゃいます。
すると、子供はどう思うでしょう。
「忘れてもきっとまた届けてくれる」
そう思うから、
「絶対に忘れないようにしよう」
と緊張感を持って準備をしなくなるでしょう。
その方は、いつまで届けるつもりなのでしょう。
子供が就職したら、会社まで届けるのでしょうか。
そんなことをしていたら、子供は届けてもらえるのが当たり前になり、逆に、届けてくれなければ怒りだすのではないでしょうか。
長男の忘れ物
今でも覚えています。
長男が中学校一年生の時、部活動の試合の日。
ふと見ると、ボール籠を忘れて行っていました。
これには、私もうろたえました。
息子一人の問題ではありません。
チーム全体に迷惑がかかるからです。
日曜日で家にいた私は、さすがに届けようかと思いましたが、どこでやっているか分かりません。
しばらくすると、息子から電話がかかって来ました。
すぐに私は、届けました。
息子は、大感激で、めちゃくちゃ感謝されました。
今でも、この時のことを感謝してくれます。
忘れ物を届けたのは、後にも先にもこの時だけだと思います。
普段から、しょっちゅう届けていたのでは、届けてもらえるのが当たり前で、むしろ、届けてくれなければ、怒りだすかも知れません。
けれども、届けてもらえないのが当たり前であれば、本人も忘れないように極力努力します。
そして、本当に困ったときに届けてもらえれば地獄で仏に会ったように感謝してもらえること間違いなしです。
これからは届けるのをやめよう
ちなみに、もしこれを読んで、
「私も今まで届けていたけれど、これからは届けるのをやめよう」
と思われた方。
必ず、先に子供さんに宣言してくださいね。
「お母さんは、今まで届けていたけれど、もうこれからは届けないからね」
と。
そして、子供が届けて欲しいと言っても、心を鬼にして届けないことです。
これを言わないで、その日にいきなり届けないというと、
「今まで届けてくれていたのに、なんでやねん」
と、信頼がなくなってしまいますから。
それと、「絶対に届けない」とは、言ってはいけません。
また、別の記事で述べますが、絶対は絶対です。
それを言ってしまったら、私のように、ここぞという時にも届けられなくなります。
本人が困るのは、いくら困ってもいいのです。
ただ、他の人に迷惑をかけるのは、ダメですからね。
奥の手は残しておきましょう。
でも、奥の手は、何回も使ったらだめですが、、、。
まとめ
と言うわけで、大事なのは、「これを言うと」、または、「これをすると」、子供がどう思うか考えることです。
そして、それによって、今の子供が幸せかどうかではなくて、将来その子が幸せになるかどうかで判断することだと思います。
忘れ物をいつも届けていると、子供は、
「忘れてもきっとまた届けてくれる」
と思います。
すると、
「絶対に忘れないようにしよう」
と思わなくなります。
いつまで経っても、忘れ物が絶えない子になります。
届ける親も大変です。
しかも感謝されません。
大人になっても忘れ物が治らないかもしれません。
親も「いい加減にしなさい」と言うかもしれません。
親子ゲンカになるかもしれません。
・・・・・というような事を考えてしまいます。
なので、「忘れ物は届けてはいけない」
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